Windowsを使用していると、不意にCドライブが一杯になることがあります。
通常であれば不要なファイルを削除して容量を確保するのですが、そこはWindows、なかなか一筋縄では行きません。
今回もっとも時間を取られた問題は「エクスプローラーから確認したフォルダ使用量とCドライブの空き容量が一致しない」というものでした。 私の場合、221GBあるCドライブの空き容量が10.5GBと表示されているのに、Cドライブにあるフォルダの容量を全部足しても134GBにしかなりません。 80GB以上がどこかに消えてしまったことになります。
ドライブの容量を測定する場合、「DriveAnalyzer」という有名なツールがあります。 私もさっそくこれを使用してみたのですが、「予約 - Windows -」という謎の容量が87GBも計上されてしまいました。 名前的にはWindowsがシステム的に予約している領域のように見えますが、これはいったい何に使われているのでしょうか?
色々試してみたところ、この「予約 - Windows -」という領域はWindowsが予め用意しているものではなく、 DriveAnalyzerが測定できなかった容量を便宜的にこう呼んでいるだけのようです。 どうりで「予約 - Windows -」というキーワードでWindows関連の資料を調べても情報が出てこないはずです。
さて、ではなぜDriveAnalyzerは87GBもの容量を測定不能と判断したのでしょうか?
実は、Windowsはシステムが使用するフォルダの一部にアクセス制限をかけており、 通常のログインユーザではアクセスが出来ないフォルダが多数存在しています。 DriveAnalyzerはログインユーザの権限で実行されるので、これらのフォルダにアクセスできず、容量の測定が出来なかったのですね。
問題が分かれば解決は簡単です。私の場合、DriveAnalyzerを管理者権限で実行することで解決しました。
※DriveAnalyzerの実行ファイルを右クリックし「管理者として実行」
これで通常ユーザーでアクセスできなかったフォルダの容量も測定できるようになり、見事に「予約 - Windows -」に計上された領域が無くなりました。 あとは、DriveAnalyzerを使用して容量の大きなフォルダを探し、不要なファイルを削除して行くだけです。
なお、アクセス制限がかかっているフォルダに存在するファイルは、システムの実行のために使用する重要なものである可能性が高くなっています。 一方で、C:\Windows\Tempのように、一時ファイルが溜まって容量を圧迫しているようなフォルダも存在しています。
もし容量の大きなフォルダを見つけたとしても、それが本当に消していいフォルダなのかは充分に調べてから削除するようにしてください。